Talent Analytics活用によるDX推進チームの発足と成功体験

株式会社新日本ニーズ

 代表取締役 佐藤良介

 
情報システムアウトソーシング
2004年設立
従業員数 15名(2024年現在)
 

事業承継と感じていた危機感

前代表より事業承継し、代表に就任して2年目を迎えた2023年、私は強い危機感を持っていました。その1つが「事業の安定性」についてです。当時、当社は複数の大きな案件を抱えており、一般的には安定しているといえる状況でしたが、特定の取引先に依存する状況はリスクでもあり、会社として新しいビジネスにチャレンジする必要性を感じていました。  

2つ目は、社員から感じていた「未来への漠然とした不安感」です。お客様先で業務を行う環境は、ともすれば仕事が単調になりがちで、モチベーションの低下や将来に対する不安が見受けられました。これらの課題に対して、何かしらの解決策が必要だと強く感じていました。   前代表と社員が大切にしてきた価値観を守りつつ、社員が活躍できる新たな場をつくる。そして新たな収益の柱となるようなビジネスを立ち上げ、人材育成と収益性の両面で成果を上げる状態に転換したいというのが、私の強い想いでした。 

DX推進チームの発足とTalent Analytics活用 

 この期待を背負ってできたのが「DX推進チーム」です。まずは自社課題を解決し、その過程で出来たプロダクトを外販するという目標を掲げ、このチームは発足しました。  

メンバー選定にはTalent Analyticsを活用しました。実は面談などを通じてプロジェクトにアサインするメンバー候補は何人か思い浮かんでいましたが、私の「勘」だけに頼るのではなく、Talent Analyticsの結果を踏まえ、「チャレンジ精神があり、新しいものに対して積極的で、共創を得意とする人物」を選びました。 

そして、Talent Analyticsを使いながら1on1を行い、時には結果を共有しながらメンバーにプロジェクトへのアサインを打診していきました。その過程では、あらたなメンバーの強みに気づくこともありました。普段は控えめな印象のメンバーに秘めた野心やアントレプレナー指向を発見することができました。  私から打診されるとどうしても上司命令のように聞こえてしまう。それより、Talent Analyticsをはさみながら本人の「性格・価値観」を紐解きつつ、意向をくみながらプロジェクトにアサインすることができたので良かったと思っています。

DX 推進チームのメンバー

DX推進チームの成果とTalent Analyticsの全社員展開 

 「DX推進チーム」は自社の課題解決からスタートし、勤怠管理アプリをはじめとする社内ワークフローのアプリを企画・開発しました。プロジェクト発足前から自分の強みを理解していたメンバーたちだったので、持ち前のチャレンジ精神やアントレプレナー精神を発揮してくれたのではないかなと思います。 

そして、このメンバーでDX伴走サービスの立ち上げと外販の経験も積みました。ビジネスとしては第一歩を踏み出した段階ですが、この成功体験はメンバーだけでなく、会社全体の士気を大きく向上させました。 

現在では、Talent Analyticsは全社員に年1回の定期健康診断として実施しています。社員が自分の強みや弱みを知り、成長戦略を描くことができるため、会社全体の成長にもつながっていると確信しています。自分を知ることが、成長に繋がる第一歩であり、社員が自己認識を深めることで、より活躍できる場が増えると感じています。 

Talent Analytics全社員展開を一緒に進めた社員の方と一緒に