変化に強い組織へ!適性検査の活用で採用をリブランディング

変化に強い組織へ!適性検査の活用で採用をリブランディング

新潟県三条市役所

総務部人事課 課長補佐 市橋 陸 様 


市民サービス提供、行政運営、地域発展の推進
2005年設立
従業員数747名
 

新潟県三条市役所が抱えていた採用における課題

『変化をおもしろがる』これは、三条市の求める人材像です。公務員というと、粛々と業務をこなしているイメージがあるかもしれませんが、あえて我々がこのようなメッセージを出していることには理由があります。 

三条市は「ものづくりのまち」として知られていますが、他の多くの自治体と同様に、生産年齢人口の減少や超高齢化社会の到来、コロナショックに代表されるような前例のない社会的な変化に直面しています。さらに、市内には多くの中小企業が存在し、人材確保に苦労している経営者も少なくありません。 

そんな方たちを行政の立場から支援するには、変化を前向きに捉えながら、現場情報にアンテナを立て、職員1人1人が知恵をだしあって、独創性とクリエイティビティを発揮していく必要があると考えています。 

しかし、以前は採用活動を行うなかで、「私たちが市の職員に求める理想像」と「現実に応募者が想像する市の職員像」に乖離があるかもしれないと感じていました。 

Talent Analytics導入のきっかけと所感

さて、話は少しさかのぼりますが、元々私たちは社会人採用のシーンでTalent Analyticsの利用をスタートさせていました。決め手となったのは主に3点です。まずは受検時間が短く、受検者への負担が少ないながらも知的能力と性格・価値観を評価できる点。次に、市長に「求める人財可視化サーベイ」を受検してもらった際、「求める人材像」が分かりやすい形で把握できたと同時に、重視項目について採用担当者で共通認識を持てたこと。さらに、他自治体での実績や成功事例も決め手となりました。 

まずは社会人採用から導入しましたが、私たちが求める人材像に合致する人材は、やはり応募者の中に少ないことに気が付きました。例えば、自分で考えて行動を起こせる方を求めていましたが、Talent Analyticsの結果をみるとそういった方からの応募は少なく、私たちの求める人材や仕事の魅力が十分に伝わっていないと感じました。 

そこで、あらためて当市として「どんな人材をなぜ求める」のか、「何を期待したい」のか、仕事のやりがいなどをホームページ上でしっかりと打ち出すことにしました。また、そのタイミングで社会人採用の実績も考慮し、新卒採用においてもTalent Analyticsを導入することを決めました。 

※「求める人財可視化サーベイ」:Talent Analyticsの測定項目を用いて、 採用要件を可視化するアンケート調査 

Talent Analytics活用の成果

求める人材像が明確になったことと、ホームページで応募者に向けて打ち出したメッセージの効果もあり、私たちが求める人材からの応募が増えていると感じています。採用は年々厳しくなってきており、公務員だからといって優秀な人材が安定して採用できるわけではありません。そんな中でもTalent Analyticsのおかげで、私たちが求める人材に出会えたことに感謝しています。 

入社された方たちには、『変化をおもしろがる』の精神を第一に持ちつつ、多様な価値観や人の気持ちに寄り添い、時には自分の意見を率直に伝える素直さを持って前向きに仕事に取り組んでほしいと考えています。