文部科学省の報告によると、大学進学者の44%近くが、一般入試を受けずにAO入試や推薦入試などによって入学しています。単なる学科試験だけではなく、多面的な評価方法が根付きつつある現在、学校名や入試偏差値だけで知的能力を測ることは困難といえるでしょう。
これまでのビジネス社会では、「知識の量」や「技能の高さ」、「指示や命令への従順さ」といった能力・適性が必要とされてきました。これからの時代に求められる人材像について、さまざまな調査・研究が行われています。日本経済団体連合会(経団連)の調査結果では、新卒採用の選考にあたって重視した項目で「コミュニケーション能力」が87.0%、「主体性」が63.8%となっている一方、「専門性」は9.9%、「一般常識」は7.4%。得意分野の有無や基本的な知識よりも、上司や同僚とコミュニケーションをとり、主体的に仕事に取り組めるかどうかが重要視されていることがわかります。
総務省の調査によると、スマートフォンでのインターネット利用時間は1日平均53.8分。PCでの利用時間の35.0分を上回っており、今や就職・転職活動においてもスマートフォンの活用は欠かせないものとなっています。企業側も求職者の活動状況にあわせた柔軟な対応が求められています。